「憧れ」に白旗を上げよ。

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ご機嫌麗しゅう皆の衆。
Chacoである。

唐突だが、今日もこのブログに訪れてくれた紳士の皆に質問である。
(麗しき淑女の皆もよかったら考えてもらいたい。)


もし、あなたが少し「いいな」と想っている女性がいるとする。
その女性に 「好きな映画はなに?」 と聞いた時に、

その女性が間髪いれずに
いや、むしろ少し食い気味に

「ドラえもんのびたの魔界大冒険!」

と屈託ない笑顔で答えてきたら
あなたはどう感じるだろうか。

胸に手を当てて少し考えてみて欲しい。

…OK。
その答えは決して口外せず
ぜひ墓場まで持って行くことをここで約束してほしい。

そんなわけで(どんなわけだ)
私事で恐縮であるが、

私は、映画があまり好きではない。
いや、厳密に言うと、「苦手」である。

この年齢で、「映画はあまり観ない」 と発表することは、
特に女性としては
実はなかなか勇気がいる。

30代にもなれば、人生や価値観に影響を与えた
映画のひとつやふたつあって
そのエピソードを語れるぐらいの準備を
どうやら誰しもできているようなのだ。

例えば 合同コンパに参加するとしよう。

大体下記のような質問が男女間で繰り広げらてゆく。

質問①「休日はなにやってるの?」
→休日の過ごし方を聞く事で、趣味嗜好、インドア派かアウトドア派かを探られる。

質問②「好きな食べ物はなに?」
→食の好みを確認される。
※そのそぶりを見せつつも、あわよくば、「自炊するか否か」までも聞き出し、
早くも「将来のお嫁さん候補」として値踏みしてやろうという魂胆が
含まれている場合もあるので注意が必要だ。

そして、それらの質問をくぐり抜け
こちらもようやく警戒態勢を解除し始めたところで

質問③「じゃあ好きな映画は?」
という爆弾が、投げ込まれる。

もう大弱りである。
私は人生において感銘を受けた映画を持ち合わせていない上に
一戦を交えた後の、休息モードに突入したところだ。

脳内でも、私のシナプスたちは
「わーわー!E.Tとかどう?」
「やーE.Tはないわ〜。きゃー猿の惑星?」
「いくら申年だからってそれは年齢詐称疑惑ものでしょ〜も〜どうしよう
サンプル少なすぎ!!」

…と鑑賞したことのある映画が少ない「主」のわたしにキレつつ
行ったり来たりの大あらわである。

そういう場合は、直近でたまたま観た映画を
挙げてみる。

「あ、えっと、『マイ・インターン』は最近見たなかでは結構良かったですね〜。」
などとぬかすのである。

しかしながら、私の「マイ・インターン」を観て
一番印象に残ったのが、

「アンハサウェイの下半身は意外にしっかりしている」

という点であった。

同じく下半身にボリュームのある私にとって「マイ・インターン」は
「ハリウッド女優の体型に親近感を覚えた映画」として位置付けられているのである。

わたしにとってロバートデニーロは老インターン生ではなくアンタッチャブルなままなのだ。

要は映画を観る「センス」がない。
(そしてすぐ忘れる。)

まさか目の前の男性に感想を聞かれた際にハリウッド女優の体型に安堵した旨を告げられるわけもなく
深く突っ込まれる前に

「あいたた、あいたた、お腹が痛いのでちょっとトイレに…」

と、しらじらしく腹痛を装い逃げるように席を立つわけだ。
目の前の男性の「お嫁さん候補」から早くも脱落する瞬間である。

「映画が好き」というひとに憧れていた。
「映画が好きな自分」になりたいと思った。

だから頑張って映画館に足を運んだり
レンタルビデオ屋でビデオをレンタルした。

しかしながら、
映画館では暗がりの心地よい温度の中
8割の映画は予告から睡魔に襲われ
珍しく目を開けられている場合でも
こみ上げる尿意に打ち勝つことができず
周りにひんしゅくを買いながら2〜3回は
トイレに立つという針のむしろを経験した。

レンタルビデオを借りても
特に思い入れがないので
借りたことをすっかり忘れ
少々リッチなランチ代ぐらいの延滞料金を
支払うはめになったりと
もう散々なのであった。

というわけで
わたしはとうとう
白旗を上げることにした。

「映画が好き」な自分に憧れていたが
その「憧れ」を手放すことにしたのである。

憧れを持つことは大事だと思うし
その憧れに近づくよう努力してみるのも良い。
「映画が好きな自分」を目指す過程で
心から「映画」が好きになれるかもしれない。

しかしながら
その「憧れ」を実現するための「労力」が
なんとも苦しい
空回りする
しんどい
と感じるのであれば
そんなものとっとと手放すが良い。

一番避けるべきは
「憧れのあのひと」
もしくは
「憧れの自分』
になれなかった時に
「わたしってやっぱりだめだぁ…」
自信をなくしてしまうことなのだ。
これが一番馬鹿げている。

「映画が好きなひとって素敵」
というのは
世の中になんとなく漂う「風潮」であって
その風潮にわたしは翻弄されていただけなのである。
それにようやく気がついたのだ。

「料理」だって
「裁縫」だって
「運動」だって
オケラだーって
アメンボだーーって〜〜♫
みんなみん…
…おっと失礼。
思わず「手のひらに太陽を」口ずさんでしまった。

全てはただの「風潮」なのだ。

「映画以上に普段の生活が波乱万丈だから観る必要なし」
「包丁を持つと無性に振り回したくなるから料理はしない」
「布に針を刺す瞬間に布から「痛いよぅ…」という声が聞こえるから裁縫はしない」

などとこじつけもいいところな理由でもでっちあげ
自分にそぐわない「風潮」からさっさと自由になろう。
努力なんて必要のないもっともっとあなたが心底夢中になれることに集中するべきだ。

なのでわたしは苦手な映画を観る時間を
「オモシロ美人メソッド」の「トライ&エラー」
にこのブログを通して体当たりで挑戦することに充ててゆく。

映画が好きではないわたしも
料理が苦手なあなたも
下半身が立派なハリウッド女優も
そんな彼女に親近感を覚えるわたしも
オケラだって
アメンボだって

みんなみんな生きているんだともだちなーんだー♫

◉オモシロ美人の今日のコトバ◉
風潮からくる「憧れ」に翻弄されるべからず。
ただひたすら己であれ。

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[ 「憧れ」に白旗を上げよ。 ]オモシロ美人メソッド2016/02/09 23:42