とある家族のお正月。

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みなさま、新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

唐突であるが、わたしは、お正月が好きだ。

日本人でよかったと心の底から毎年、感じる。

年末年始は、祖母、父、母、叔父、叔母、姉、姉の旦那、兄、兄のお嫁さん、3人の甥っ子たち…。総勢、わたし含め13名が実家に集まり、大所帯と化す。

食べることに命をかけている父が、前々から献立を考え、当日も15時頃から準備をすすめてできあがったご馳走がテーブルにずらりと並ぶ。

中3の甥っ子は、間も無く高校受験を控えているなんてどこ吹く風、紅白を観ながら「セカオワ」や「星野源」を、声変り途中な高音とも低音とも取れない不安定な声で大熱唱して、みんなに「うるさい」と叱られたり。

大晦日まで仕事だった兄は、疲れからか大口開けて床の上で寝てしまい、そのまま朝を迎えて、体のそこかしこを痛めたまま、餅を5つ入れた雑煮を頬張ったり。(ちなみにわたしは3つ。)

もう、色々と、自由すぎる。

国際線CAをやっていた時は、たとえば、12月30日の夜にホノルルに向けて出発して、現地の30日朝に到着し、翌日の便で日本に帰ってくるスケジュールだったのだけれど、31日の朝にホノルルを出発したにもかかわらず、 -19時間の時差の関係で、東京に帰ってくる時には、もう元日のお昼…という、「年越し消滅現象」もあったりと、数年間ゆっくりのんびりと家族でお正月を過ごすということがなかったので、より一層、「日本での年越し、新年」といったものへの思い入れが強いのかもしれない。

かくいう今年のわたしの年越しであるが、年が開けてしまうから「いつもより早く上がろう」と思いながらも、お風呂に入ったら、途中から大晦日であることをうっかり忘れてしまい、お風呂から上がってから年越しであることを思い出し、その時はすでに2017年1月1日0時10分だった。

ある意味において、日本にいながら「年越し消滅現象」に見舞われたといってもいいだろう。

新年早々、悲劇である。

このうっかり具合は、今年は少しマシになることを、願ってやまないが、年々ひどくなっていることを勘案すれば、おそらく、この症状の進行を食い止めることは難しく、良くて現状維持、高い確率で、誰かからの介助が必要となる故、今年は、「介助スタッフ」となる、素敵な優しいイケメンと出会うことが、わたしの目下の目標となった。
 
いったい全体、どこに行ったら会えるのだろうか。

そして元日の今日、高校受験の甥っ子の合格祈願で、地元の天満宮に足を運んだ。

行ってみたら、ゆうに、お参りまでに1時間は軽く待つだろうという、大行列。

信仰深さと粘り強さにに欠けるわたしたち家族は、早々に並ぶことを放棄し、お参りしていないくせに、おみくじを引いたり、お守りを買ったり、絵馬を書いたり、ちょっと外れたところから、本殿に向けて手を合わせたりと、ともすれば、罰が当たりそうな過ごし方をしたのだが、

「道真公はきっと、懐が大きいから、足を運んだだけでもその心意気を買ってくれるにちがいない。」

と、苦しい言い訳をして、長蛇の列を嫌って並ばない自分たちを必死で正当化してみたりした。

 

そして、甥っ子とわたしはそれぞれ絵馬を書いた。

甥っ子は、合格祈願の絵馬。

わたしは、心願成就の絵馬である。(注:お参りはしていない。)

そして、甥っ子が、志望校に合格するように願いを書き、その絵馬を持った姿を姉がスマホの写真に収めたりと、お参りをしていないくせに親ばかっぷりを発揮していると、ひとり、えんじ色のジャンパーを着た白髪の男性が、甥っ子と、甥っ子の絵馬をじっと見ていることに気がついた。

そうしたところ、その男性は

「おう、大丈夫だよ。」

と甥っ子にひとこと、軽い調子で声をかけ、立ち去ったのだ。

・・・

「菅原道真公の化身だ!!」

と、わたしたち家族は顔を見合わせて、ささやきあった。

きっと、道真公の生まれ変わりが、甥っ子に、安心するよう声をかけてくれたにちがいない!!

 

そう確信し、少し不思議な雰囲気の、白髪のえんじ色のジャンパーを着た男性が人混みに消えていくのを見守ったのだった。

・・・後からふと思ったが、お参りすらしていないのに、道真公の化身が合格を約束するような一言ををかけてくれたと確信してしまうなんて、いったい全体どこまで、御目出度い家族なのだろう。

 

甥っ子はまた、受験間近になったら、改めてきちんとお参りすると言っているので、どうか、この罰当たりな家族を御許しください道真公。

 

ちなみに、お参りをしていないくせに、わたしが引いたおみくじは、「大吉」。

 

H木数子や、しいたけ等によると、わたしの2017年はかなり素晴らしい1年になるそうで、加えて、今年は年女(12の倍数のいずれかは各々の判断に委ねようと思う)であるからして、お参りはしていないものの、素晴らしい一年になるにちがいない。

 

ちなみに、そのおみくじの、「待ち人」の項目には、「友人が連れてくる」と書いてありましたので、わたしの友人を自負する方々、くれぐれもどうぞよろしくお願い致します。

 

***

あぁ、やはり、こうやって無意味なエッセイを書くのも楽しいなぁ。

今年も、エッセイを始め、色々なものを書いていこう。

 

そして、わたしの今年の目標ですが、絵馬に、「家族をハワイに連れて行きます」と記し、道真公にそう宣言しました。今年は、色々とやってやろうと思います。楽しみにしていてください。

 

というわけで、神社まで足を運んでおきながら、きちんとお参りをしていないわたしではございますが、みなさま、本年もひきつづきご愛顧のほどよろしくお願い致します♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ とある家族のお正月。 ]ひとりごと。2017/01/02 01:07