「タラレバ」のち「カラコソ」。

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ご機嫌麗しゅう。
オモシロ美人研究家Chacoである。

本日は、「タラ・レバ」についての講義を行いたいと思う。

タラレバと言っても、「タラとレバー炒め定食」の略ではないぞ。

スタミナ定食の代表格といえば「レバニラ定食」だ。
レバーとニラの炒め定食の間を縮めて、レバニラと称した人物の
言語感覚をわたしは賞賛したい。

レ・バニラ…le・vanilla

このようにフランス語風に言い表してみると、まるでシャンゼリゼ通りの
オープンカフェで楽しむような洗練されたレバニラ定食が目に浮かぶ。

きっと道行くひとは、シャンゼリゼ通りに面したオープンカフェで
スタイリッシュな「le・vanila定食」を楽しむあなたに、色々な意味で釘付けだろう。

le・vanillaとアイスカプチーノを楽しむ麗しきあなたに、
通りすがりのダンディズム溢れるフランス人男性が
投げキッスをしてくるはずだ。
そうしたならば、あなたは小さなウィンクで返してあげよう。

フランス人男性は、ハートを射抜かれた!といわんばかりに
左胸をおさえ、「うっ」と倒れるフリをするだろう。

そうしたら、あなたはとどめといわんばかりに、小悪魔の笑顔で
両手でピストルを作り、声には出さずに男性に向かって「パーン」と言い
ピストルを撃つふりをするのだ。

そして、ピストルの銃口を口元に持っていき、一番のキメ顔で
ふっと煙を吹く仕草をしてやればよい。

le・vanilla定食は、スタイリッシュなだけではなく、フランス人ナイスガイをも
一瞬で魅了してしまうエネルギッシュなパワーがあるというわけだ。

しかし、残念ながら、今回わたしが触れたいのは「タラ・レバ」の方である。

鱈とレバーの炒め定食。悪くはないと思うのだが、鱈である必然性が
わたしにはわからないのだ。どちらも動物性たんぱく質であるので、
栄養素的にもまた、見た目の彩り的にも「ニラ」等の菜っ葉が必要となってくる。

では、「ニラタラ定食」はどうだろう。

しかしながら、これでは「ニラ玉定食」と全く母音が同じため
中華店で、注文ミスが相次ぎ、店の評判が落ちてしまう懸念が生じる。

協議の結果、ニラタラとニラ玉だったら、世間におけるニラ玉のポピュラーさを
認めざるを得ず、店主の苦渋の決断により、ニラタラ定食はメニューから
ひっそりと消えていくだろう。

ニラタラが悪いのではない。ニラタラに時代が追いついていなかっただけだ。

…だーかーらー!
わたしが触れたいのは、「タラ・レバ」である。

タラレバは、「〜だったら」や「〜していれば」と、もう二度と戻れない過去の行動や選択を
悔やむ行為を指す。

今回は、この「タラレバ」を含むすべての感情を感じ切ることの重要性を
お伝えしていきたい。

ーーー

わたしはよく、後悔をする。
「やらずに後悔するぐらいなら、やって後悔したい」というタイプである。

このように常套句で表現してみるとかっこいいのだが要は、「我慢ができない人間」なのである。

唐突だが、わたしには、少し前まで長らく引きずっていた恋愛があった。

振られてから、自分で自分が気持ち悪いと思うぐらいに、気がつけば
その元恋人のことを考えてしまっていたし、別れるに至ったわたしの至らない言動を
悔やむ日々が長く続いた。

理由はわからないが、彼以外のひとと幸せになれる気がしなかった。

もし、頭の中も捜査できるとしたら、れっきとしたストーカー犯として
逮捕されてしまうほどに、わたしの思考は元恋人を追い掛け回していた。

「いったいぜんたい、自分はどうしてしまったのだろう。」

暇さえあれば終わった恋を嘆き、もう戻ってこない元恋人へ思いを馳せていた。

自分でその思考を全くコントロールできず、過去の恋愛にこれほどまでに縛られている
自分に驚き、何とも未練がましい自分に失望の連続だった。

「だめだ」と思いながらも、何度も連絡してしまった。
SNSの「既読」を確認するために、1分置きにスマホに手を伸ばしてしまうほどだった。

そして、つれない返事や返信がない時には、「あぁやめておけばよかった…」と
幾度となく後悔し、惨めな思いを味わった。

それでも、会うたびに、元彼の話をぐちぐちとしてしまうわたしを見限ることなく、
寄り添い、常に叱咤激励してくれた心優しい友たちには、感謝の言葉もない。
それがなにせ2年も続いたのだから、相当うんざりさせていたことだろう。

周りにも迷惑だし、これではいけないと、様々な新たな出会いを試みるが、
またこれが逆効果で、目の前に代わる代わる現れる人々も、彼の記憶を思い起こさせる
起動装置としかなり得なかった。

(冷静に今振り返ると、素敵な面々との出会いだったのになぁ。
今出会っていたならば何かが違っていたのだろうか。と思う節もなきにしもあらずである。
違う意味で「タラレバ」であるが。)

まぁ、とりあえず、2年間未練がましく、おもいっきり引きずったのだった。

ただその最中、わたしは「忘れたい」と思い、そのための行動を取っていたつもりが
ある日、ふと「忘れたくない」という思いが湧きあがってきたのだ。

「あぁ、そうか。忘れたくないから、忘れられないのだな。」

そんなシンプルな自分の本心を知ることとなる。

「そりゃあんた、忘れたくないなら、忘れられないでしょう。」

と、彼のことを忘れられない自分を、その瞬間から、少しづつ認めることができたのだ。

「忘れたくない」という本心がわかったものの、かといって恋愛は相手あってのものだし
戻れるものでもないだろうから、状況自体には変化はなく引き続き辛くはあったのだが
どこかで、

「もうここまできたら限界まで引きずリ倒してやろう。」

というおかしな覚悟が生まれた。

そして、2015年12月の新月の日。元恋人に振られて約2年。

毎月、新月の日に願い事を書いている実はなかなか乙女なわたしであるが、
その日に、別れてから初めて

「彼を忘れられますように」

という内容の願いを記した。

忘れたいと願いながら、2年間ずっと書けなかった願いを初めて書くことができた。

未練はまだまだあったが、引きずりに引きずり続け、ようやく覚悟ができたと思えた。

「もう良い加減、前に進もう」

そう思えるところまで、とうとうやっと来れたという感覚であった。

…そうしたところ、あらまあ、不思議。

願いを記したまさに次の日に、良い意味で非常に衝撃的な出来事が起こり、同時に衝撃的な出会い
残念ながら恋愛ではない)があったのだ。

そして、ものの2時間の出来事の間に、あんなにも好きで忘れられないと思っていた元恋人のことを
一気に吹っ切ることができたのだ。

2年にわたる執念深い彼への思いは、あっさり忘却の彼方へと消えていった。
なんともあっけない幕切れである。

ーーー
この2年間、ずっと「後悔」の嵐であった。
こうしたらよかった。ああしなければよかった。と。
まさに「タラレバ」に苛まれていた日々であった。

しかしながら、その「タラレバ」を含め、実は「忘れたくないから忘れられないのだ」と気がつき
感情を感じ切ることを決意してからは、苦しみながらも、断ち切れない気持ちや惨めな自分を
ずっと味わい続けることに専念した。
それを突き詰めて、とうとう限界まできたところで、心から「もう、終わりにしよう」と思えるようになった
というわけだ。

そして、現在は情報発信を通じて、数ヶ月前は想像だにしなかった世界が目の前に広がっている。
様々な出会いや気づきに日々心躍らせている。

そして、物事をなかなか続けられなかった私ではあるが、昭和なギャグ満載なブログではありつつも
そこに自分の思いが、少しづつコンテンツとして積み上がっていくというほのかな幸せも日々噛みしめている。

これも、

彼が断腸の思いで私を振ってくれて、
わたしの復縁の申し出を却下してくれて、
それでも彼を未練がましくひきずりつづけ、
自分のそれまでの言動に日々後悔し続けた

おかげであると、痛感している。(元恋人よ、ごめんね!!)

今となってはこの2年間に起きたすべてのことがあった「から」であり、
この2年間すべてのことが起こってくれたから「こそ」今のわたしがあると思っている。

過去の「タラレバ」は今は「カラコソ」へと変貌を遂げたのだった。

というわけで、今、恋愛に限らず、様々なことで悩みや苦しみの渦中にいて
「タラレバ」に苛まれているひとが多くいるかもしれないが、
その「タラレバ」を含め、すべての思いに蓋をせずに、従ってみよう。

湧き上がる思いには良い悪いもなく、それら全てを感じ切ることが、
あなたがより幸せになるために必要なステップにほかならないのだ。

しんどいだろうし、その姿は周りから見て、とてもかっこわるいものかもしれない。

ただ、わたしがこの2年間を経て確信したことは、どんなに負とされる感情であったとしても
それと向き合い、味わいに味わい尽くした時にこそ、全く違った世界、そして自分と出会えるということだった。

その気持ちと向き合うことを忘れなければ、のちに、振り返って、「あれがあったから今がある」と
心の底から思えるようにきっとなる。

焦ることもないし、後悔や執着する自分を責めることはない。

仮に責めてしまうのなら、責める自分と責められた自分の思いを
どちらも感じてみよう。

バネが振り切れて、本当のあなたの「思い」が顔を出すまで。

そう。そこからがすべての始まりである。

今日はたまたま新月であったので、諸君にとってはどうでもいいだろうわたしの過去を
思い出し、長々と語ってしまい、少し感傷気味である。

いつも通り、何かオモシロイことを言って、締めくくりたいのだが
情けないことに思いつかない。

もうしわけ有馬温泉。

◉オモシロ美人の今日のコトバ◉
「タラレバ」上等!感じ切ることで「カラコソ」へと変換せよ。

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[ 「タラレバ」のち「カラコソ」。 ]オモシロ美人哲学。2016/04/08 01:02